【知らないと損!】グルテンが含まれる意外な食べ物リスト|賢い避け方も解説

そもそもグルテンとは?

グルテンフリーという言葉をよく耳にするようになりましたが、「グルテン」が何かを正しく理解していますか?

グルテンとは、小麦、大麦、ライ麦などの穀物に含まれるタンパク質の一種です。

パンやうどんのもちもちとした弾力や、ケーキのふっくらとした食感は、このグルテンの働きによるものです。

しかし、体質によってはこのグルテンが体に合わないことがあります。

代表的なものには以下のようなものがあります。

  • セリアック病:自己免疫疾患の一つで、グルテンを摂取すると小腸がダメージを受けます。
  • グルテン不耐症:セリアック病とは異なりますが、グルテンを摂取することで腹痛や頭痛などの不調が現れます。
  • 小麦アレルギー:グルテンを含む小麦を摂取することでアレルギー反応が起こります。

このような理由から、健康維持のためにグルテンを避ける「グルテンフリー生活」を選択する人が増えているのです。

要注意!グルテンが含まれる意外な食べ物リスト【加工食品編】

パンやパスタを避けていても、知らず知らずのうちにグルテンを摂取しているかもしれません。特に加工食品には注意が必要です。

ハム・ソーセージ・ベーコン

肉製品そのものにはグルテンは含まれませんが、多くの加工肉製品では「つなぎ」として小麦粉やパン粉が使用されています。

食感を良くしたり、形を保ったりする役割があります。

購入の際は、原材料表示の「小麦」の文字を確認しましょう。

練り物(かまぼこ・ちくわなど)

魚のすり身から作られる練り物も、弾力や風味を増すために「でん粉」が使われていることが多く、この「でん粉」が小麦由来の場合があります。

アレルギー表示の確認が欠かせません。

カレールー・シチュールー

市販の固形ルーには、とろみをつけるために小麦粉が主原料として大量に使われています。

グルテンフリーのカレーやシチューを作る際は、米粉や片栗粉でとろみをつけるか、グルテンフリー専用のルーを選びましょう。

揚げ物の衣

唐揚げや天ぷらの衣はもちろんですが、冷凍食品のフライドポテトなどにも、カリッとした食感を出すために小麦粉がまぶされていることがあります。

その他

  • スープの素・だしの素:風味を加えたり、溶けやすくしたりするために小麦が使われていることがあります。
  • 加工チーズ:スライスチーズやキャンディーチーズの一部には、加工の過程で小麦由来の成分が添加される場合があります。
  • お菓子類:ポテトチップスの一部のフレーバーや、チョコレート菓子にも、つなぎやコーティングで小麦が使われることがあります。

見落としがち!グルテンが含まれる意外な食べ物リスト【調味料・飲み物編】

毎日使う調味料や飲み物にも、グルテンは潜んでいます。

自炊派の方も注意が必要です。

醤油

一般的な醤油の主原料は「大豆」と「小麦」です。

グルテンフリーを徹底する場合は、小麦を使用しない「たまり醤油」や「グルテンフリー醤油」を選びましょう。

ソース類・ドレッシング類

ウスターソース、とんかつソース、焼き肉のたれなどの多くは、醤油をベースにしていたり、とろみ付けに小麦粉を使っていたりします。

ドレッシングやマヨネーズも同様に、原材料に小麦が含まれることが多い調味料です。

みりん風調味料

「本みりん」の主原料はもち米と米麹ですが、価格の安い「みりん風調味料」には、水あめやうまみ成分と共に小麦由来の醸造調味料が使われていることがあります。

飲み物

  • ビール・発泡酒:主原料が「麦」であるため、グルテンを多く含みます。
  • 麦茶:大麦を原料としているため、グルテンが含まれます。ただし、グルテンは水に溶け出しにくい性質があるため、その含有量は非常に少ないとされています。重篤なセリアック病などでなければ問題ない場合もありますが、気になる方は専門医にご相談ください。
  • 一部の健康飲料:麦芽エキスなどが含まれている場合があります。

グルテンフリー生活で失敗しないためのチェックポイント

グルテンを避けるためには、正しい知識で食品を選ぶことが重要です。

以下のポイントを参考にしてください。

① 原材料表示を必ず確認する

最も基本的で重要なのが、食品の裏側にある原材料表示の確認です。

日本の食品表示法では、アレルギーを引き起こす可能性のある特定原材料7品目(えび、かに、小麦、そば、卵、乳、落花生)の表示が義務付けられています。
まずは「アレルギー表示」に「小麦」の記載がないかを確認する習慣をつけましょう。
(参考:消費者庁 アレルギー表示に関する情報

② 「グルテンフリー認証マーク」を活用する

最近では「グルテンフリー」を明記した商品が増えています。

特に、第三者機関による認証を受けた「ノングルテン認証マーク」などが付いている商品は、グルテン含有量が非常に少ないことが保証されているため、安心して選ぶことができます。

③ 迷ったらメーカーに問い合わせる

表示だけでは判断に迷う場合や、製造ラインでのコンタミネーション(意図しない混入)が心配な場合は、お客様相談室などを通じてメーカーに直接問い合わせてみるのが確実です。

まとめ

グルテンは、私たちが普段何気なく口にしている多くの食品に含まれています。

グルテンフリー生活を始めたばかりの頃は、食品選びに戸惑うことも多いかもしれません。

しかし、正しい知識を身につけ、原材料表示を確認する習慣をつければ、食生活はもっと豊かで安心なものになります。今回ご紹介したリストを参考に、ご自身の体調と相談しながら、賢く食品を選んでいきましょう。

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